田端でぎっくり腰の鍼灸
このような症状でお悩みの方へ
・物を持ち上げて急にぎっくり腰になった
・身体を捻ったらぎっくり腰になった
・ぎっくり腰の痛みで体を曲げられない
・腰が痛くてあおむけに寝れない
・起き上がることができないほど腰が痛い
ぎっくり腰は別名「魔女の一撃」と言われ、物を持ち上げたり、身体を捻った時などに生ずる腰痛です。
明確に原因を特定できないのですが、椎間関節の捻挫、腰の筋肉のけいれん、挫傷などが考えられます。
症状として腰痛以外には、腰が曲げられない、寝返りが出来ない、あおむけに寝れないなどがあります。
両足の痺れが強かったり、尿意が感じられない時は、重度の椎間板ヘルニア等の疑いがあるので整形外科の受診をお勧めします。
原因不明ですが、よくある原因は椎間関節と筋肉です。
ぎっくり腰の原因で多く、長時間座っていて直後に重い物を持ち上げたり、捻ったりした時に椎間関節に負担がかかり痛みが出ます。
多くは4番目の腰の骨の関節から、骨盤に繋がる仙骨の間の関節に問題があり、腰を伸ばすのが困難になります。
重い物を持ち上げた時や、不意に振り返ったり、普段しない動作を繰り返した時によくおこります。普段から腰痛のある方に多く見られます。
背中に痛みが出て寝返りが困難になる、ぎっくり背中もあります。
身体の曲げ伸ばしが困難になったり、腰が横に傾いたりします。
痛みが強い時は、腰にある大きな筋肉の大腰筋がけいれんを起こしていることが多く、身体が前かがみになり腰を曲げるのが困難になります。
長時間片方のおしりや足に負担がかかった時におこりやすく、おしりから太ももの後ろに痛みが出ます。
ぎっくり腰に鍼灸治療は良く効きますが、痛くてまともに歩けない時や10分も座っていられない時に無理に来院すると、鍼灸院に到着する頃には痛みが増強され、よけいに悪化することもあります。
膝と出来れば背中も曲げて痛い方が上で横向きで寝て、安静にして過ごしましょう。
ぎっくり腰の直後は安静にしていた方がよいのですが、長期間の安静はお勧めできません。
急性期の腰痛で安静が長引くと、長期的な障害につながるかどうかを検討した研究があります。
7週間未満の腰痛患者282名を対象とした研究では、腰痛発生から4日間以上安静にしてた患者はその後1年後も痛みや機能障害が残っていた事が示されています。
無理のない範囲で日常生活を過ごしましょう。
参考文献: Jeanine A. Verbunt et
al, A new episode of low back pain: Who relies on bed rest?
Eur J Pain.2008 May;12(4):508-16
海外で鍼灸治療と痛み止めの注射を比較した臨床試験が行われました。
内容はぎっくり腰になった患者を鍼灸治療と、痛み止めの薬であるジクロフェナク注射を行う群に振り分け、腰痛と機能障害の改善の程度に関する効果を比較しました。
鍼灸治療は注射と比較して、腰痛と機能障害の改善に有効でした。
MSATとは運動鍼治療で鍼を打ったまま患者さんの身体を動かす治療法です。
重度の機能障害(Oswestry Disability Index [ODI] = 60%で定義される)を有する合計58人のaLBP患者をランダムに割り当て、従来のジクロフェナク注射(n = 29)またはMSAT(n = 29)の1セッションを受けた。
主要な結果は、腰痛の10ポイント数値評価スケールを用いた腰痛の改善を測定し、二次アウトカムは、治療後にオスウェストリー障害指数を用いて30分および2,4および24週間後に障害を評価した。
分析は治療する意図で行った。
MSAT群の数値評価スケールは、注射群のそれよりも3.12(95%信頼区間= 2.26,3.98; P <.0001)
減少し、MSAT群のオスウェストリー障害指数は32.95%減少した(95%信頼区間= 26.88、39.03; P <.0001)
2群間の差は、治療後2週間および4週間で統計的有意性を維持した。
これらの結果は、MSATが重度の障害を有する患者の即時の疼痛緩和および機能回復に正の効果を有することを示唆している。
*数値評価スケール
(0~10点、点数が高いほど痛みが強い)
*オスウェストリー障害指数
(ODI、0~50点、100%表示された点数が高いほど機能障害が重度、本症例は60%以上の患者)
*ジクロフェナク
(非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、ボルタレンの成分)
引用元
joon-shik shin,et al pain.2013 jul;154(7):1030-7
重度障害を伴う急性腰痛患者における運動鍼治療の効果:多施設無作為化比較対照試験
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=23639822
鍼灸治療は即効性があり、軽度のぎっくり腰なら1~3回程度で著明に改善が期待できます。
2回目以降の来院間隔の目安は2日~3日になるかと思います。
ぎっくり腰の痛みの経過(治療の有無を問わず)では、痛みと日常生活動作の制限を観察した約11000人のデータ¹では、(最高100)初期52から6週で23と著名に改善し、その後も26週12、52週6と改善しました。
参考文献
¹da C Menezes Costa L et al. 急性および持続性の腰痛の予後:メタアナリシス
CMAJ.2012 Aug 7;184(11):E613-24
痛みや障害が強く、救急外来を受診した腰痛の患者さん約500人の経過を観察した研究です。
対象は米国で1週間後と3か月後の痛みや動きの制限、痛み止めの薬の使用率です。
1週間後は約70%が動きの制限と痛み止めの薬の使用、約60%が中~重度の腰痛
3か月後は約50%が動きの制限と痛み止めの薬の使用、約50%が中~重度の腰痛
救急車を呼ぶような腰痛では、歩いて通院される患者さんよりも症状が長期に残存する可能性があります。
参考文献:Friedman BW,et al. One-week and 3-month outcomes after an emergency department visit for undifferentiated musculoskeletal low back pain.
Ann Emerg Med. 2012 Feb;59(2):128-33.e3
身体が前かがみになり、曲げれない時は背骨の横から骨盤までの大きな筋肉、大腰筋の緊張を緩和します。
大腰筋は身体から5cm位の背骨の横に付いているので手技では緊張を緩和するのは困難ですが、はりなら直接アプローチできます。
他にも問題のある筋肉や関節の部分、手足のツボを使い痛みを軽減します。
ぎっくり腰なら田端鍼灸院
調和堂鍼灸治療院までお越しください。